触るとゴツゴツ骨を感じる老衰期のむっちゃん、大きな塊をかみ砕く・咥えることが難しくなってきました。
分かり易いケースとして、犬のおやつ大定番の『紗』(ドギーマン)ですが、一片おおよそ10数センチ長で幅1センチぐらい、厚み2~3ミリってサイズ感ですが、伸し行程のローラー跡なんでしょう、片面に一センチ弱の筋目が並んでいますよね。
長いまんま一片与えても、むっちゃんもう上手く咥えられず、食べてる途中にこぼしてしまいますから、2筋目ぐらいでちぎった一口サイズにして、前回レポートしましたように手のひらに載っけて、口元に押し当てるようなつもりでお給仕しますと、痛い目に遭う事も無く、比較的上手く食べてくれます。まぁよだれで手がヌルヌルベタベタになるのと、お食事時間・お給仕時間がべらぼうに長くなるのは、我慢ガマンがまん…

遡ってみれば、獣医さんの「年内持たないでしょう」の余命宣告が昨年秋口で、お散歩で町内一周も難しくなったのがほぼ一年前。10kgほど体重が減ったものの、ここ数ヶ月は23kg前後をキープしていましたが…新規の細胞が生まれる新陳代謝機能はほぼ停止したように思えます。と言いますのも余命宣告前後に出来た床ずれ・褥瘡は完治しましたが、二回目の傷口・患部は癒えて皮膚が戻りましたが、まだ中心部が赤みを帯びた状態で、いつ破れてもおかしくない、非常にあぶなっかしい状態が続いています。
患部は一見すると、骨の出っ張ったくるぶし両サイドに見えますが~犬と人では骨格が違いますので、人間で言いますと、足の親指・小指根元付け根の、一番横幅が広いあたりの内外両方なんですね。クッションを和らげる緩衝剤であった脂肪や筋肉が減って、皮の下にすぐ骨ですからねぇ、ちょっとすれる、こするの刺激が響きやすい箇所です。

新陳代謝機能の低下は、皮膚や筋肉などの細胞組織再生が滞るだけでは無く、血液成分の方にも出てまして、毎月初めに血液検査してもらってますが…赤血球がデカい。て言うか、小さい、若い、赤血球が少ない。新しい赤血球が生まれていない。。。
むっちゃん腎不全ですから、腎臓が全(まっと)うして不(いな)い。血液漉し取って必要な成分を戻し、老廃物を排出するのが腎臓の主たる機能ですが、次に重要な「赤血球を作れ」という指示を、赤血球を作る「骨髄」に送る機能も怪しくなってきていますからねぇ…以前も書きましたが、病名付ければ『再生不良性貧血』なんですが~その一歩手前で、とにかくあの手この手の食欲キープ作戦で一年過ごしてきましたが、どうも雲行きが怪しくなってきました。

犬の生涯を考えればね、生まれて最初の1年で立って歩いて成長してほぼ成犬並みの体格でしょ。その後3才位まで心身の成熟が続いて、心身ともに円熟のミドル期。そこから徐々に体力や機能が下がるシニア期を過ごして…むくむくと、日増しに大きく成長する子犬期を、逆回し再生で見ているような状況の老衰期ですから。。。
出来上がった骨のサイズこそ変わりませんから、寝っ転がって這いつくばってる毛むくじゃらのむっちゃん、痩せたなぁとは言いましても、相変わらず見た目にはデカい、ボリューム感がありますど…今日明日すぐに逝ってしまうようには見えませんが…正直あと1年?半年??この夏を乗り切ってくれるか否か、そんな局面にさしかかってきましたよ(泣)