先月あたりから咀嚼力大幅ダウンのむっちゃん、筋力低下がとうとう顎にまで到達したのでしょうか。大好きな牛・豚肉のソテーも、かみ砕く力が落ちてしまって、ペッと吐き出してしまいます。一時大好きだった卵せんべいはもちろん、柔らかめのサクサクバタークッキーも、いったんは咥えてみるもののペッと吐き出す始末。
じゃぁ柔らかい物でもお召し上がりくださいませという事で、ホイップクリームが入ったあんパンだとか、カスタードクリームが入ったクリームパンだとか、両方入ったシュークリームだとか与えておりましたが、この辺のクリーム系ラインナップにもそろそろ飽きが来てしまったようで、先週ぐらいから食が一向に進まなくなってしまいました。
むっちゃん食べなきゃ褥瘡が治らないよ、これから暑くなると体力が持たなくなるよって、こちらは必死の思いで目先を変えて、献立考えてるんですけどね、飼い主の気持ちが通じないのでね。。。
そんなこんなしているうちに、先週辺りから食事そのものもに対する興味を失ってきたようなそぶりが見え始め…まだ死相は見えませんし、今日明日急に容態が悪化するって訳では無いでしょうが…何とか「食べる事に関心を持ってもらえるように」コース料理?懐石料理??スタイルを導入しまして、一食当たり3~5種類をちょっとずつ、食べやすいように一口サイズにして、手のひらに載っけて食事介助で与えております。
昨日は前菜に犬用ジャーキー、メインは照り焼き味のサラダチキン、これに卵蒸しパン付けて、デザートにプチシュークリーム。犬用ジャーキーは1.5cmほどの食べやすい大きさにちぎって、照り焼きチキンは軽くレンチンしたものを給餌係が一口大に噛みちぎりながら、余分なソース類を除外。卵蒸しパンも親指の先ほどにちぎって、プチシューも半分にちぎって…とにかく食べやすい大きさにそろえます。
むっちゃん白内障がずいぶん進んでいますし、水の入ったお茶碗を持っていっても、水なのか何なのか判断できないこともあるようで、指で口の周り水を付けて認知させてから~それでも上下、水面までの距離感がつかみにくいようで、まいど顎下を水没させながら飲むような有様。ですから犬用茶碗に好物載っけても、舌ですくい上げる事もままならない状態ですので…かと言って食べ物を指でつまんで食べさせると、大層危険なんですね。実際に21日弘法さんの市に出店しておりましたら、かぁちゃんから痛々しい画像添付のメールが届きまして…ジャーキーと一緒に噛まれたらしい。。。
ここからが肝ですが、全部の指をそろえた状態で若干そらし気味にすると、手のひら真ん中辺りにくぼみが出来ますから、そのへんに食べ物を載っけてください。
そろえた指先は顎下からのど元あたりに、手首は鼻先に。
たったこれだけで、お茶碗から食べられなくなった老犬に噛まれる事故は激減します。
- 投稿タグ
- #老犬介護 #食事介助