PUNTEキャリー(歩行補助具) (特許第5511349号)
ほとんどの犬は後肢から弱り、やがては前足の運動機能も衰えますから、自走式の犬用車椅子もやがて使えなくなります。また乗用タイプのカートやキャリーでは、残念ながら運動機能や心肺機能、循環器系の衰弱を阻止するための、リハビリとしての運動には役立ちません。それらの経験・反省を踏まえて、老化の進行により筋肉衰弱と関節障害・神経麻痺の影響で、自立歩行が困難になった犬を支え、犬も飼い主も楽してリハビリ運動(散歩)を行うための補助具を製作し、車輪の種類・ブレーキの有無で3種類をご用意しております。
- テコの原理を応用し、お尻の重みと犬の前肢にかかる体重負担を釣合とって軽減するため、前足の筋肉衰弱等で車椅子が使えなくなった犬でも、脳や頸椎などの障害による神経麻痺症状でまったく身動きできなくなるその日まで、歩行が可能です。また同時にハンドルも軽くなりますから、介助者の負担も大幅に軽減されます。
- 高さ・幅・ハンドル部の長さ・ハンドル角度が容易に変更でき、犬や介助者の体格に合わせて微調整が可能です。
- 3ヵ所のピンを抜き差しするだけで、簡単に折りたたんでコンパクトに収納できますから、玄関先などでの保管時や車に積んでのお出かけ、通院などの際にも重宝します。
- ハンドル部分を180度反転してピンで固定すれば、診察時やシャンプー、オムツ交換時の保定に便利です。
- フレーム内側に犬体を吊り下げ歩行を促す独自の構造で、通常の車椅子より低重心。大径タイヤで走破性にも優れていますから、駐車場の車止めやブロック程度の段差を易々乗り越え、片輪だけ乗り上げた状態ても安定しています。
- 錆びないステンレス製だからメンテナンスが簡単。エアチューブ入りタイヤのパンクなども、お近くの自転車店等で簡単に修理可能です。
発泡ホイール軽量タイプ 100,000円(税抜表示)~ レンタル月額 4,000円(税抜表示)~ フレーム:ステンレス304耐熱鋼/タイヤ:発泡車輪/グリップ:ウレタンゴム/ボールロックピン サイズ:ハンドル長47~57cm/車輪幅70~80cm/フレーム高60~75cm ※カラーやパーツは変更になることがあります。 平坦な市街地での使用を念頭においた、軽さとメンテナンスの容易さを優先した、PALハーネスMサイズに適合する、軽量な発泡プラスチックホイールを使ったPUNTEキャリー(歩行補助具)です。 リードでは体重を支えきれなくなった老犬でも、上下半身の重量を天秤の原理で相殺し、介助者の負担を軽減しています。ちょっと休憩の時も、上半身側のフックを外すことで、お座りや伏せと言った安楽な姿勢が取れますし、そこからの引き起こしも、テコの原理で非力な女性でも楽々。ハンドルを180度旋回固定すれば、オムツ交換やシャンプー、診察時の保定にも便利。 またピン一本で車輪は旋回、ハンドルも折りたためますから、収納時には場所をとりません。 |
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大径エアタイヤタイプ 125,000円(税抜表示)~ レンタル月額 5,000円(税抜表示)~ フレーム:ステンレス304耐熱鋼/タイヤ:エアチューブ付ゴムタイヤ・プラスチックホイール/グリップ:ウレタンゴム/ボールロックピン/ サイズ:ハンドル長47~57cm/車輪幅70~80cm/フレーム高60~75cm ※カラーやパーツは変更になることがあります。 PALハーネスMではちょっときつい、大型犬に適合する大径エアタイヤを使ったPUNTEキャリー(歩行補助具)です。大きく重い体を安定して支えながら、同時に車止めや階段、不整地の走破性に優れた特性を持たせ、同時に犬体の負担を軽減するために、クッション性に優れた大径エアタイヤを使用しています。プラスチックホイールですから、日常的なメンテナンスは空気圧調整のみで、またホイール内にベアリングを使っていますから、円滑な作動性と低騒音を実現しています。 もちろん簡単に折りたたみができ、保定時用のハンドル180度旋回固定もピンひとつで可能ですから、大きく重いワンちゃんの介護にぴったりです。 |
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ブレーキ付きタイプ 150,000円(税抜表示)~ レンタル月額 6,000円(税抜表示)~ フレーム:ステンレス304耐熱鋼/タイヤ:エアチューブ付ゴムタイヤ・スポークホイール・ドラムブレーキ/グリップ:ウレタンゴム/ボールロックピン/ サイズ:ハンドル長47~57cm/車輪幅70~80cm/フレーム高60~75cm ※カラーやパーツは変更になることがあります。 PALハーネスMサイズに適合する、エアタイヤ・ドラムブレーキを使ったPUNTEキャリー(歩行補助具)は、傾斜地でのスピードコントロールが容易。 犬体をフレーム内に収めますので、一般的な犬用車椅子とは異なり、車輪間が広く、ショルダー角も開いた構造で、なおかつ介助者と両輪の三点支持になりますから、左右への傾斜にも安定します。 簡単折りたたみやハンドル180度旋回固定のほかに、六角レンチ一本で簡単にブレーキレバーを左右入れ換えることもできますから、犬の老化進行具合に合わせた斜行補正や飼い主さんの都合に合わせて使いこなすこともできます。また空気圧調整やパンクの際にも、町の自転車屋さんレベルでメンテナンスが可能です。 |
PUNTEキャリーの操作方法
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後足の筋力が衰え、さらに神経も麻痺し、前足の筋力も低下して、立つ、歩くどころか、もう自力では寝返りすらも出来ない老犬ぱる・16歳当時の様子です。 画像にはありませんが、後足は前方V字開脚で体の下敷き、前足も胸部を床に着けて前方にバンザイ姿勢のまま横倒しになっても平気…肩や腰の関節が亜脱臼するような体勢でも、神経の麻痺で痛みすら感じていない状態です。 |
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市販されている犬用車椅子では、自走どころか前足で体を支えることもできない状態ですが、PUNTEキャリーを使えばリハビリを兼ねたお散歩が可能です。 動画撮影時には、もう後足が完全に麻痺しておりましたので、後足を保護ポケットに入れていますが、神経が麻痺していない間は、キャリーで体重の負担を軽減しながら歩かせていました。 キャリーを後傾接地し、ハーネスの腰・尻尾部分のフックポイントにナスカンを接続します。 タイヤ前面に足先をあてて転がりを防止し、右手でハンドルを引き起こしながら、左手で犬の肩胛骨付け根のベルトを引き上げます。 ハンドルを一旦左腕に預け、右手で肩胛骨付け根ベルトに設けられたフックポイントに、ハンドルから垂れ下がったナスカンを接続します。 タイヤを押さえていた足を外し、ハンドルを右手で持ち直して、ハンドル高さを一定に保ちながら、ゆっくり歩み始めます。 ※休憩・解除時は逆の手順となります。 |